※本記事は2023年9月時点の内容になります。

はじめに

こんにちは。

今回はCCNAの学習におすすめの参考書についてまとめてみました。

私自身も全くの未経験で、知識としてIPアドレスやサブネットマスク、TCP/UDPもわからないレベルから、

3か月でCCNAを取得することができました。

しかし当時とは出題範囲や試験内容が違う為、改めて参考書を拝見し、まとめなおしております。

また、レベルに合わせて読むべき参考書をまとめておりますので、参考にしていただければ幸いです。

それでは、見ていきましょう!

※このブログは中の人の個人的な見解に基づいて運営しております

投稿内容はあくまで参考情報として認識おきください

この記事を読むと、以下のことが分かるようになります。

ポイント
  • 自分のレベルにあったおすすめの参考書がわかる

ネットワーク初学者向けにおすすめの参考書

まずは基礎固めにおすすめの1冊『1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版』

1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版
総合評価 :5.0

CCNAの基礎を1週間で固めることを目標にしている入門書になります。

本書の最大の特徴は、CCNAに合格に必要な基礎知識を、
1週間で習得できるよう情報が整理されている点にあります。

まずは本書を購入し、内容をきちんと理解するところから始めましょう。
本書の内容で、わからないところがないくらい読み込んでみてください。

現在第3版で出版されておりますので、購入の際は版数のチェックを忘れずに!

メリット
  • CCNAの基礎をイラスト付きで分かりやすく解説している
  • 基礎を固める為の情報量が絶妙=初学者に無理なく学習できる情報量である
デメリット
  • 基礎的な内容でしかない為、情報量が少なくこれ1冊ではCCNAの出題範囲をカバーできない
  • 出題範囲をカバーする為、他の参考書を購入する必要があり、コストが若干かかる
書籍情報

本の長さ 336ページ

■目次■
【1日目】
1 コンピュータネットワークの基礎知識
2 ネットワークの階層化
【2日目】
1 リンク層(ネットワークインターフェイス層)の役割
2 ネットワーク機器(スイッチ)
【3日目】
1 インターネット層の役割
2 IPアドレス
3 ネットワーク機器(ルータ)
【4日目】
1 トランスポート層の役割とプロトコル
2 TCP/IP通信の流れ
3 アプリケーション層のプロトコル
【5日目】
1 アドレス変換
2 IPv6
3 コンピュータのネットワーク設定
【6日目】
1 Cisco機器への管理アクセス
2 Cisco機器の基本操作
【7日目】
1 無線LANの基礎
2 無線LANのセキュリティ

ネットワークで必須の知識を網羅できる1冊『図解入門TCP/IP 仕組み・動作が見てわかる』

図解入門TCP/IP 仕組み・動作が見てわかる
総合評価 :3.0

本書の特徴はネットワークエンジニアとして必須の知識であるTCP/IPに関する内容を全ページフルカラーで書かれている点にあります。

また、内容についても高度情報処理試験でも利用できるくらい
詳細に書かれており、より深く知識をインプットしたい方向けの本となっています。

『マスタリングTCP/IP 入門編』よりも図解が多いため、視覚的に理解しやすい本になっています。

注意点としては、CCNAに特化した内容ではない為
苦手な知識を補う目的で利用されると良いと思います。

メリット
  • ネットワークエンジニアとして必須のTCP/IPに関する内容がフルカラーで書かれており、視覚的に理解しやすい
  • 高度情報処理試験でも利用可能な情報量の為、今後の資格試験でも利用ができ経済的
デメリット
  • 初学者向けではあるが、CCNAに特化した書籍ではない
書籍情報

■書籍情報

本の長さ 432ページ

■目次■

第1章 ネットワークの基礎
1.1 ネットワークとは
1.1.1 ネットワークの歴史
1.1.2 回線交換方式とパケット交換方式

1.2 通信するときのルールがプロトコル
1.2.1 プロトコルで決まっていること
1.2.2 プロトコルは階層で整理する
1.2.3 ふたつの階層構造モデル
1.2.4 標準化団体がプロトコルを決める
1.2.5 各階層が連携して動作する仕組み

1.3 ネットワークを構成する機器
1.3.1 物理層で動作する機器
1.3.2 データリンク層で動作する機器
1.3.3 ネットワーク層で動作する機器
1.3.4 トランスポート層で動作する機器
1.3.5 アプリケーション層で動作する機器
1.3.6 つなげてみると

1.4 いろいろなネットワーク機器のカタチ
1.4.1 物理アプライアンス
1.4.2 仮想アプライアンス

1.5 ネットワークのカタチ
1.5.1 LAN
1.5.2 WAN
1.5.3 DMZ

1.6 新しいネットワークのカタチ
1.6.1 SDN
1.6.2 CDN
1.6.3 IoT
1.6.4 IaaS

第2章 物理層
2.1 有線LAN(IEEE802.3)
2.1.1 ツイストペアケーブル
2.1.2 光ファイバーケーブル
2.1.3 ふたつの通信方式

2.2 無線LAN(IEEE802.11)
2.2.1 周波数帯域
2.2.2 変調方式
2.2.3 無線LANの通信方式
2.2.4 高速化技術
2.2.5 その他の無線規格

第3章 データリンク層
3.1 有線LAN(IEEE802.3)
3.1.1 イーサネットのフレームフォーマット
3.1.2 MACアドレス
3.1.3 L2スイッチ

3.2 無線LAN(IEEE802.11)
3.2.1 IEEE802.11フレームのフレームフォーマット
3.2.2 無線LAN端末がつながるまで
3.2.3 無線LANのカタチ
3.2.4 無線LANに関するいろいろな機能

3.3 ARP
3.3.1 ARPのフレームフォーマット
3.3.2 ARPによるアドレス解決の流れ
3.3.3 ARPのキャッシュ機能
3.3.4 GARPを利用した機能

3.4 その他のL2プロトコル
3.4.1 PPP
3.4.2 PPPoE
3.4.3 IPoE
3.4.4 PPTP
3.4.5 L2TP

第4章 ネットワーク層
4.1 IPv4
4.1.1 IPv4のパケットフォーマット
4.1.2 IPv4アドレスとサブネットマスク
4.1.3 いろいろなIPv4アドレス

4.2 IPv6
4.2.1 IPv6のパケットフォーマット
4.2.2 IPv6アドレスとプレフィックス
4.2.3 いろいろなIPv6アドレス

4.3 IPルーティング
4.3.1 ルーティングとは
4.3.2 ルーティングテーブル
4.3.3 ルーティングプロトコル
4.3.4 再配送
4.3.5 ルーティングテーブルのルール
4.3.6 VRF
4.3.7 ポリシーベースルーティング

4.4 IPアドレスの割り当て方法
4.4.1 動的割り当て
4.4.2 静的割り当て
4.4.3 DHCPリレーエージェント

4.5 NAT
4.5.1 静的NAT
4.5.2 NAPT
4.5.3 CGNAT
4.5.4 NATトラバーサル(NAT越え)

4.6 IPv4とIPv6の共存技術
4.6.1 デュアルスタック
4.6.2 DNS64/NAT64
4.6.3 トンネリング

4.7 ICMPv4
4.7.1 ICMPv4のパケットフォーマット
4.7.2 代表的なICMPv4の動作

4.8 ICMPv6
4.8.1 ICMPv6のパケットフォーマット
4.8.2 代表的なICMPv6の動作

4.9 IPsec
4.9.1 拠点間VPNとリモートアクセスVPN
4.9.2 IPsecプロトコルが持っている機能

第5章 トランスポート層
5.1 UDP
5.1.1 UDPのパケットフォーマット
5.1.2 ポート番号
5.1.3 ファイアウォールの動作(UDP編)

5.2 TCP
5.2.1 TCPのパケットフォーマット
5.2.2 TCPにおける接続遷移
5.2.3 いろいろなオプション機能
5.2.4 ファイアウォールの動き(TCP編)

第6章 アプリケーション層
6.1 HTTP
6.1.1 HTTPのバージョン
6.1.2 HTTP/1.1のメッセージフォーマット
6.1.3 いろいろなHTTPヘッダー
6.1.4 HTTP/2のメッセージフォーマット
6.1.5 負荷分散装置の動き

6.2 SSL/TLS
6.2.1 SSLで使用している技術
6.2.2 SSLのバージョン
6.2.3 SSLのレコードフォーマット
6.2.4 SSLで接続から切断までの流れ
6.2.5 クライアント認証
6.2.6 SSLオフロード機能

6.3 DNS
6.3.1 ドメイン名
6.3.2 名前解決とゾーン転送
6.3.3 DNSのメッセージフォーマット
6.3.4 DNSを利用した機能

6.4 メール系プロトコル
6.4.1 メール送信プロトコル
6.4.2 メール受信プロトコル
6.4.3 Webメール

6.5 管理アクセスプロトコル
6.5.1 Telnet
6.5.2 SSH

6.6 運用管理プロトコル
6.6.1 NTP
6.6.2 SNMP
6.6.3 Syslog
6.6.4 隣接機器発見プロトコル

6.7 冗長化プロトコル
6.7.1 物理層の冗長化技術
6.7.2 データリンク層の冗長化技術
6.7.3 ネットワーク層の冗長化技術

6.8 ALGプロトコル
6.8.1 FTP
6.8.2 TFTP
6.8.3 SIP

CCNA参考書定番の1冊『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301』

シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301
総合評価 :5.0

通称白本。
CCNA200-301試験でもっとも有名な参考書です。

本書の最大の特徴は、CCNAに必要な情報がほぼ網羅されており、併せて問題集もついている点。

また、Cisco機器で必須のコマンドや設定方法が丁寧に説明されています。
実機やエミュレーターが利用できる環境があれば、本書を利用することで飛躍的に学習することが可能です。

メリット
  • 教科書と問題集が1冊にまとまっており、コストパフォーマンスがよい
  • 実際の試験で利用可能なCiscoコマンドが丁寧に記載されており、試験対策になる
デメリット
  • CCNAは一定の周期で問題が追加されるため、本書の問題集では網羅できない可能性がある
書籍情報

本の長さ 888ページ

■目次■

第1章 ネットワークの基礎
1.1 ネットワークの基本とTCP/IPの概要
1.2 イーサネットLANの基礎
1.3 IPv4アドレッシングの基礎
1.4 TCPとUDP

第2章 Ciscoルータの初期設定
2.1 Ciscoルータへのアクセス方法
2.2 Ciscoルータの操作の基本
2.3 Ciscoルータの基本設定

第3章 ルータの機能とルーティング
3.1 ルータの基本設定と確認
3.2 ルーティングの基本
3.3 スタティックルーティング
3.4 ダイナミックルーティング

第4章 OSPF
4.1 OSPFの概要
4.2 OSPFの設定と確認
4.3 OSPFのトラブルシューティング

第5章 ACL
5.1 IPv4の標準ACL
5.2 IPv4の拡張ACL
5.3 ACLのトラブルシューティング

第6章 NAT・DHCP・DNS
6.1 NAT
6.2 DHCP
6.3 DNS

第7章 Catalystスイッチの基本設定とVLAN
7.1 Catalystスイッチの構造と基本設定
7.2 VLANの概要
7.3 VLANの設定と確認
7.4 VLAN のトラブルシューティング

第8章 STP
8.1 STPの概要
8.2 STPに関連する機能
8.3 STPに関する設定と確認

第9章 EtherChannel
9.1 EtherChannelの概要
9.2 EtherChannelの設定

第10章 IPv6
10.1 IPv6の概要
10.2 IPv6アドレスの設定と確認

第11章 その他のインフラストラクチャサービスと運用
11.1 HSRP
11.2 HSRPの設定
11.3 QoS
11.4 SNMP

第12章 デバイスの管理
12.1 システムログの管理
12.2 NTPによる時刻の管理
12.3 CDP・LLDPによる隣接機器の検出
12.4 IOSの管理とその他の管理機能

第13章 ネットワークアーキテクチャ
13.1 LANの設計モデル
13.2 WANの基礎
13.3 VPN
13.4 クラウドコンピューティング

第14章 セキュリティ機能
14.1 セキュリティの基礎知識
14.2 ネットワークデバイスの保護
14.3 スイッチのセキュリティ機能
14.4 AAA

第15章 ワイヤレスLAN
15.1 ワイヤレスLANの基礎
15.2 ワイヤレスLANアーキテクチャ
15.3 ワイヤレスLANのセキュリティ
15.4 ワイヤレスLANの構築

第16章 ネットワークの自動化とプログラマビリティ
16.1 SDNの概要と実装
16.2 CiscoのSDNソリューション
16.3 ネットワークの自動化

第17章 模擬試験
解答・解説

ゴリゴリ演習したい方向けの1冊『GNS3によるネットワーク演習ガイド ――CCENT/CCNA/CCNPに役立つラボの構築と実践 』

GNS3によるネットワーク演習ガイド ――CCENT/CCNA/CCNPに役立つラボの構築と実践 
総合評価 :2.5

GNS3と呼ばれるネットワークシミュレーターを利用した参考書。

本書の最大の特徴は、CCNAに必要な設定やコマンドを体系的に学習できる演習ガイドが用意されている点です。

CCNAに限らず、CCNPでも利用できる内容の為、本書でCCNPまでの対策が可能です。

なお、シミュレーターもしくは実機環境がある方向けの参考書となりますので、ご注意ください。

メリット
  • 演習ガイドが用意されており、設定やコマンドが体系的に学習できる
  • CCNAに限らず、CCNPに関する内容もカバーしているため、今後のステップアップの際にも利用可能
デメリット
  • 演習ガイドがメインである為、実機環境もしくはシミュレーターが無い人にはあまり役に立たない
  • 問題集は用意されていない為、別途購入する必要がある
書籍情報

本の長さ 496ページ

■目次■

Part 1 GNS3とネットワークの基礎知識
第1章 GNS3の使い方
1-1 GNS3とは
1-2 GNS3のインストール
1-3 GUI画面と機能
1-4 パフォーマンスの最適化
1-5 章のまとめ
第2章 Wiresharkと標準搭載ノード
2-1 Wiresharkの基本操作
2-2 VPCSの使い方
2-3 標準搭載スイッチ
2-4 章のまとめ
第3章 ゼロから作るGNS3ネットワーク
3-1 IOSイメージ
3-2 プロジェクトの作成と管理
3-3 簡単なネットワークの構築
3-4 章のまとめ
第4章 IPネットワークの概要
4-1 通信プロトコルと標準化
4-2 ネットワークアーキテクチャ
4-3 IPアドレスとポート番号
4-4 IPとネットワーク層のプロトコル
4-5 TCPとUDP
4-6 アプリケーション層のプロトコル
4-7 ルーティングの概要
4-8 ルーティングプロトコル
4-9 章のまとめ
Part 2 基本演習ラボ
第5章 スイッチング
5-1 GNS3のスイッチング機能
5-2 ポートVLAN
【演習ラボ】アクセスポートの設定
5-3 タグVLAN
【演習ラボ】トランクリンクの設定
5-4 VTP
【演習ラボ】VTPによるVLAN情報の自動設定
5-5 STP
【演習ラボ】PVST+の動作確認と収束時間の短縮
5-6 EtherChannel
【演習ラボ】EtherChannelの設定
5-7 章のまとめ
第6章 フレームリレー
6-1 フレームリレーの概要
6-2 演習ラボ
【演習ラボ】ハブ&スポーク
【演習ラボ】P2Pサブインターフェイス
【演習ラボ】マルチポイントサブインターフェイス
6-3 章のまとめ
第7章 ATM
7-1 ATMの概要
7-2 演習ラボ
【演習ラボ】ATMネットワークの基本設定
7-3 章のまとめ
第8章 PPPとPPPoE
8-1 PPP
8-2 PPPoE
8-3 演習ラボ
【演習ラボ】PPP
【演習ラボ】PPPoE
8-4 章のまとめ
第9章 RIP
9-1 RIPの概要
9-2 演習ラボ
【演習ラボ】RIPの有効化
【演習ラボ】RIPv2の設定
【演習ラボ】ホップ数によるルート選択
【演習ラボ】RIPアップデートの最適化
【演習ラボ】セキュリティ設定
9-3 章のまとめ
第10章 EIGRP
10-1 EIGRPの概要
10-2 演習ラボ
【演習ラボ】EIGRPの基本設定
【演習ラボ】メトリックによるルート選択
【演習ラボ】不等コストロードバランシング
【演習ラボ】ルート制御
10-3 章のまとめ
第11章 OSPF
11-1 OSPFの概要
11-2 演習ラボ
【演習ラボ】OSPFの基本設定
【演習ラボ】DRとBDRの選出
【演習ラボ】マルチエリア
【演習ラボ】マルチエリア(NSSAと完全NSSA)
【演習ラボ】優先ルートの選択
【演習ラボ】ルートの集約と制御
11-3 章のまとめ
第12章 IS-IS
12-1 IS-ISの概要
12-2 演習ラボ
【演習ラボ】IS-ISの基本設定
【演習ラボ】マルチエリア
【演習ラボ】ルートの集約と選択
12-3 章のまとめ
第13章 BGP
13-1 BGPの概要
13-2 演習ラボ
【演習ラボ】BGPの基本設定
【演習ラボ】AS Pathによるベストパスの選択
【演習ラボ】MEDによるベストパスの選択
【演習ラボ】Local Preferenceによるベストパスの選択
【演習ラボ】再配布とルート集約
【演習ラボ】ルートリフレクタ
【演習ラボ】コンフェデレーション
13-3 章のまとめ
第14章 MPLS
14-1 MPLSの概要
14-2 演習ラボ
【演習ラボ】MPLSの基本設定
【演習ラボ】VRF-Lite
【演習ラボ】MPLS VPN
14-3 章のまとめ
第15章 IPマルチキャスト
15-1 IPマルチキャストの概要
15-2 演習ラボ
【演習ラボ】PIM-DM
【演習ラボ】PIM-SM
15-3 章のまとめ
第16章 VPN
16-1 代表的なVPN技術
16-2 演習ラボ
【演習ラボ】IPsec
【演習ラボ】L2TPv3
【演習ラボ】GRE
16-3 章のまとめ