※本記事は2023年9月時点の内容になります。

【2023年度版】CCNAについてわかりやすく解説してみた

こんにちは。

今回は、CCNAについて現役のネットワークエンジニアの立場からわかりやすく解説してみようと思います。

ネットワーク初心者の方にもわかりやすい記事になっていると思いますので、

ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです!

それでは、見ていきましょう!

※このブログは中の人の個人的な見解に基づいて運営しております

投稿内容はあくまで参考情報として認識おきください

CCNAとは?

まずはCCNAの概要について紹介します!

CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは、Cisco Systems社が提供するネットワークに関する資格の一つです。

CCNAは、ネットワーク関連の基本的な知識とスキルを持つことを証明するための資格です。

主にエントリーレベルのネットワークエンジニアや、ヘルプデスク、ネットワーク管理者に従事している方、

もしくは目指している方を対象とした試験となっています。

CCNA概要まとめ

CCNA試験に関する情報をまとめました。

 試験番号 ※2023年9月現在 200-301
 試験名 CCNA Exam
 受験資格 13歳未満でないこと
 受験料 ¥42,900 ※税込み
 試験時間 120分 ※試験言語を英語にすると加算される可能性あり
 試験範囲 公式サイト参照
 試験形式 CBT(Computer Based Testing)方式
 問題数 おおよそ100問前後
 合格点 非公開 ※1000点中820~850点がボーダーと言われております
 試験言語 日本語/英語
 試験日 いつでも受験可能
 受験場所 テストセンター(試験予約時に任意のテストセンターを選ぶことができます)

CCNAの受験番号について

2023年9月現在のCCNAの受験番号は200-301になります!

参考書を購入する際は、200-301に対応していることを確認してから購入してください!

CCNA学習におすすめの参考書を以下の記事でご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

CCNAの試験名について

CCNAの試験名はCCNA Examとなります。

試験を予約する際に間違えないように、改めて試験名を確認しておきましょう。

CCNAの受験資格について

13歳未満の方は受験できませんが、18歳以上であればどなたでも受験できる資格となっております。

詳細な内容については、公式サイトで案内がありますので、一度目を通しておきましょう。

CCNAの受験料について

税込みで¥42,900です。。。

高額になりますので、受験対策は万全にしておきましょう。

CCNAの試験時間について

おおよそ120分間です。

未確定情報ですが、試験言語を英語にして受験すると、試験時間が加算されることがあるようです。

CCNAの試験範囲について

CCNAで出題される範囲(トピック)は以下の6つとなっています。

以下Ciscoの試験トピックのURLです

https://learningnetwork.cisco.com/s/ccna-exam-topics?ccid=ccna&dtid=website&oid=cdc-ccna-exam

  1. ネットワークの基礎
  2. ネットワークアクセス
  3. IP接続
  4. IPサービス
  5. セキュリティ基礎
  6. 自動化/プログラマビリティ

各項目の詳しいトピックは以下です

※英訳をしているため、正確な情報は上記のCiscoのCCNAサイトをご確認ください。

ネットワークの基礎 20%

1.1 ネットワークコンポーネントの役割と機能の説明
1.1.a ルーター
1.1.b レイヤ 2 およびレイヤ 3 スイッチ
1.1.c 次世代ファイアウォールと IPS
1.1.d アクセスポイント
1.1.e コントローラ(Cisco DNA Center および WLC)
1.1.f エンドポイント
1.1.g サーバー
1.1.h PoE

1.2 ネットワーク トポロジ アーキテクチャの特徴の説明
1.2.a 2層構成
1.2.b 3層構成
1.2.c Spine-leaf構成
1.2.d WAN
1.2.e 小規模オフィス/ホームオフィス (SOHO)
1.2.f オンプレミス/クラウド

1.3 物理インターフェイスとケーブル接続の種類の比較
1.3.a シングルモード ファイバー、マルチモード ファイバー、銅線
1.3.b 接続 (イーサネット共有メディアおよびポイントツーポイント)

1.4 インターフェイスおよびケーブルの問題 (衝突、エラー、二重の不一致、および/または速度) を特定する

1.5 TCP と UDP の比較

1.6 IPv4 アドレス指定とサブネット化の構成と検証

1.7 プライベート IPv4 アドレス指定の必要性について説明する

1.8 IPv6 アドレス指定とプレフィックスの構成と確認

1.9 IPv6 アドレスの種類の説明
1.9.a ユニキャスト (グローバル、ユニークローカル、およびリンクローカル)
1.9.b エニーキャスト
1.9.c マルチキャスト
1.9.d Modified EUI-64

1.10 クライアント OS (Windows、Mac OS、Linux) の IP パラメータを確認する

1.11 無線原理の説明
1.11.a 重複しない Wi-Fi チャネル
1.11.b SSID
1.11.c RF
1.11.d 暗号化

1.12 仮想化の基礎の説明 (サーバー仮想化、コンテナ、VRF)

1.13 スイッチングの概念の説明
1.14 MAC の学習とエージング
1.15 フレーム切り替え
1.16 フレームフラッディング
1.17 MACアドレステーブル

ネットワークアクセス 20%

2.1 複数のスイッチにまたがる VLAN (通常範囲) の構成と検証
2.1.a アクセス ポート (データおよび音声)
2.1.b デフォルト VLAN
2.1.c VLAN 間接続

2.2 スイッチ間接続の構成と検証
2.2.a トランクポート
2.2.b 802.1Q
2.2.c ネイティブ VLAN

2.3 レイヤ 2 検出プロトコル (Cisco Discovery Protocol および LLDP) の設定と検証

2.4 EtherChannel (LACP) の設定と確認 (レイヤ 2/レイヤ 3)

2.5 Rapid PVST+ スパニング ツリー プロトコルの必要性と基本動作を説明し、基本動作を確認する
2.5.a ルートポート、ルートブリッジ(プライマリ/セカンダリ)、その他のポート名
2.5.b ポートの状態 (フォワーディング/ブロッキング)
2.5.c PortFast の利点

2.6 Cisco ワイヤレス アーキテクチャと AP モードの比較

2.7 WLAN コンポーネント(AP、WLC、アクセス/トランク ポート、LAG)の物理インフラストラクチャ接続の説明

2.8 AP および WLC の管理アクセス接続(Telnet、SSH、HTTP、HTTPS、コンソール、および TACACS+/RADIUS)の説明

2.9 WLAN の作成、セキュリティ設定、QoS プロファイル、詳細な WLAN 設定など、GUI のみを使用してクライアント接続用の無線 LAN アクセスのコンポーネントを構成する

IP接続 25%

3.1 ルーティング テーブルのコンポーネントの解釈
3.1.a ルーティングプロトコルコード
3.1.b プレフィックス
3.1.c ネットワークマスク
3.1.d ネクストホップ
3.1.e 管理上の距離
3.1.f メトリック
3.1.g 最後の手段のゲートウェイ

3.2 ルーターがデフォルトで転送を決定する方法を決定する
3.2.a 最長一致
3.2.b 管理上の距離
3.2.c ルーティングプロトコルメトリック

3.3 IPv4 および IPv6 スタティック ルーティングの設定と確認
3.3.a デフォルトルート
3.3.b ネットワークルート
3.3.c ホストルート
3.3.d 浮動静的

3.4 シングルエリア OSPFv2 の設定と検証
3.4.a 近隣の隣接関係
3.4.b ポイントツーポイント
3.4.c ブロードキャスト (DR/BDR 選択)
3.4.d ルーターID

3.5 ファーストホップ冗長プロトコルの目的、機能、概念の説明

IPサービス 10%

4.1 静的およびプールを使用した内部ソース NAT の構成と検証

4.2 クライアントおよびサーバー モードで動作する NTP を設定および確認する

4.3 ネットワーク内での DHCP と DNS の役割の説明

4.4 ネットワーク運用におけるSNMPの機能の説明

4.5 機能とレベルを含む syslog 機能の使用法について説明する

4.6 DHCP クライアントとリレーの構成と確認

4.7 分類、マーキング、キューイング、輻輳、ポリシング、シェーピングなどの QoS のホップごとの転送動作 (PHB) について説明する

4.8 SSH を使用したリモート アクセス用のネットワーク デバイスの構成

4.9 ネットワークにおける TFTP/FTP の機能と機能の説明

セキュリティ基礎 15%

5.1 主要なセキュリティ概念 (脅威、脆弱性、エクスプロイト、緩和手法) を定義する

5.2 セキュリティ プログラムの要素 (ユーザー意識、トレーニング、物理的アクセス制御) について説明する

5.3 ローカルパスワードを使用したデバイスアクセス制御の設定と検証

5.4 管理、複雑さ、パスワード代替手段 (多要素認証、証明書、生体認証) などのセキュリティ パスワード ポリシー要素について説明する

5.5. IPsec リモート アクセスとサイト間 VPN について説明する

5.6 アクセス制御リストの構成と確認

5.7 レイヤ 2 セキュリティ機能の設定 (DHCP スヌーピング、ダイナミック ARP インスペクション、およびポート セキュリティ)

5.8 認証、認可、アカウンティングの概念を区別する

5.9 ワイヤレス セキュリティ プロトコル (WPA、WPA2、および WPA3) について説明する

5.10 GUI を使用して WPA2 PSK を使用して WLAN を設定する

自動化/プログラマビリティ 15%

6.1 自動化がネットワーク管理にどのような影響を与えるかを説明する

6.2 従来のネットワークとコントローラベースのネットワークの比較

6.3 コントローラーベースおよびソフトウェア定義のアーキテクチャー (オーバーレイ、アンダーレイ、およびファブリック) について説明する
6.3.a コントロール プレーンとデータ プレーンの分離
6.3.b ノースバウンド API とサウスバウンド API

6.4 従来のキャンパス デバイス管理と Cisco DNA Center 対応デバイス管理の比較

6.5 REST ベースの API (CRUD、HTTP 動詞、データ エンコーディング) の特性の説明

6.6 構成管理メカニズム Puppet、Chef、および Ansible の機能を認識する

6.7 JSON エンコードされたデータの解釈

上記の出題範囲は変更される可能性がありますので、なるべく早めに試験対策を実施しましょう!

CCNAの試験形式について

CBT(Computer Based Testing)方式です。

CBT方式とはテストセンターにてPCを使って試験をする方式です。

なお、CCNA試験では以下の4つの出題形式があります。

なかにはキーボードを利用してコマンドの入力を求められるものもあります。

出題形式に沿った試験対策を行い、万全の状態で試験に挑みましょう!

CCNA出題形式
  • 選択問題・・・複数の選択肢から1問もしくは多答させる形式
  • ドラッグ&ドロップ形式・・・項目ごとに正しい箇所にドラッグ&ドロップをさせる形式
  • シミュレーション問題・・・出題された内容を基に、画面上のネットワーク機器にコマンドを入力し設定していく形式

各出題形式に関しては以下のリンクから実際に動画で確認することができます。

試験前に一度視聴しておくことをおすすめします。

CCNAの問題数ついて

おおよそ90問から100問のあいだと言われております。正確な問題数は非開示となっております。

CCNAの合格点について

正確な合格点は非開示となります。おおよそ1000点中820点~850点がボーダーと言われております。

CCNAの試験言語について

日本語と英語の二か国語を選択することができます。

CCNAの試験日について

基本的にはいつでも受験可能です。

人気のテストセンターですと休日はすぐに埋まってしまうこともある為、早めに予約しておくことをおすすめします!

私は試験日をあらかじめ決めて、試験日から逆算して学習計画をたてました。

なお、不合格後の再受験は、最短で6日後となっています。

CCNAの受験場所について

全国にあるテストセンターで受験することが可能です。

現役のネットワークエンジニアが考えるCCNAの重要性

CCNAは、ネットワークエンジニアとして働きたい、もしくはキャリアアップを求める人々にとって

とても重要で価値のある資格だと思います。

理由を3つ挙げさせてもらいました。

  • 基礎的なネットワークに関する技術、設計、トラブルシューティングなどのスキルを証明することができる
  • 求人情報で必須資格としている場合もあり、就職活動や転職活動での募集要件を満たすことができる。
  • CCNPやCCIE等の高度資格へのステップアップの基礎となる。

私自身もCCNAを取得したことで、自分自身に自信を持つことができましたし、転職活動を有利に進めることができました。

CCNA合格を目指して学習したことは、近い将来必ず自分自身を助けてくれます。

将来への投資と思って、少しずつ確実にCCNAの学習をすすめることが、あなた自身の価値をより高めてくれると考えます!

まとめ

最後にCCNAについてのまとめです。

まとめ
  • CCNAは、ネットワーク関連の基本的な知識とスキルを持つことを証明するための資格
  • 現行の試験番号は200-301
  • 受験料は¥42,900 ※税込み
  • 全国にある試験センターでいつでも受験可能
  • 出題範囲が広いため、計画的な試験対策が必要
  • 将来への投資と思って、少しずつ確実にCCNAの学習をすすめましょう!