※本記事は2023年9月時点の内容になります。
はじめに
こんにちは。今回はCCNAの合格体験記をまとめてみました。
今現在、CCNAを取得してネットワークエンジニアになりたい!と思っている学生さんや、転職希望の方、
ネットワークエンジニアの部署に配属されてCCNAの取得を求められている方に少しでも参考にしていただければと思います。
CCNAの試験内容などの情報は、以下の記事を参照ください。
※このブログは中の人の個人的な見解に基づいて運営しております
投稿内容はあくまで参考情報として認識おきください
受験結果
私は2016年にICND1とICND2にそれぞれ合格し、CCNAに認定されました。
※ICND1及びICND2は2023年9月現在では廃止された試験です
ちなみにICND1は一回目で合格。ICND2は二回目で合格しています。
合格点については、だいぶ前に受験したので正確な点数は忘れてしまいましたが、ICND2は150点ほど足りずに不合格だったと思います。。。
ICND1を合格してから2週間後にICND2を受験し、不合格だったため、翌週に再受験をしCCNAを取得しました。
学習時間
私がCCNA取得のために要した時間は約300時間ほどでした。
期間にするとおおよそ3か月。平均して1日3時間ほど勉強していました。
内訳としては以下です。
学習時間
◆平日の場合
通勤中の電車の中・・・1時間
帰宅時の電車の中・・・1時間
帰宅後・・・1時間
業務と並行して勉強していた為、多少時間にばらつきがありました。
◆休日の場合
約4時間
稼働状況や体調等で、時間には多少ばらつきはありましたが、全く勉強しない日は作らないように意識しました。
教材
当時は以下の教材を利用して学習していました。
現在のCCNAの内容でもそこそこ通用する教材ですが、よろしければ現行のCCNAのおすすめ教科書をまとめておりますので、参考にしてください。
書籍
1週間で CCNAの基礎が学べる本 第2版 (徹底攻略)
CCNAの基礎を1週間で固めることを目標にしている入門書になります。
私が学習を始めたときは、OSI参照モデルやTCP/IPがわからないレベルでしたので、この本で基礎固めをしました。
1周目はさっと流し読みをし、”理解できたこと”と”理解できなかったこと”に分け、2周目以降で”理解できなかったこと”を深堀していきました。
3周もすれば9割近く理解できるようになってました。
- CCNAの基礎をイラスト付きで分かりやすく解説している
- 基礎を固める為の情報量が絶妙=初学者に無理なく学習できる情報量である
徹底攻略 Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1編[100-101J][200-120J]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)
CCNA及びICND1の教科書になります。通称黒本。
テクニカルな内容が書かれており、主にCisco機器への設定方法が詳細に解説されています。
この本を見ながら、実機を用いて学習して設定方法やshowコマンドを覚えました。
本書は旧CCNAの参考書となります。
現在のCCNAの試験内容を網羅した参考書を購入することをおすすめします。
- CCNA/ICND1の試験範囲が詳細に解説されている
- 暗記すべきポイントがまとまっているため、理解度が把握しやすい
徹底攻略Cisco CCNA Routing & Switching教科書ICND2編[200-101J][200-120J]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)
CCNA及びICND2の教科書になります。通称黒本。
先ほど紹介した『徹底攻略 Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1編[100-101J][200-120J]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)』と同じような使い方をしました。
本書は旧CCNAの参考書となります。
現在のCCNAの試験内容を網羅した参考書を購入することをおすすめします。
- CCNA/ICND2の試験範囲が詳細に解説されている
- 暗記すべきポイントがまとまっているため、理解度が把握しやすい
書籍に関しては、上記3冊をメインに、そのほか『マスタリングTCP/IP 入門編』を辞書代わりに利用しておりました。
おすすめサイト
次にCCNAの試験内容を勉強するうえで、おすすめのサイトをご紹介します。
3 Minutes Networking
言わずと知れた超有名サイトです。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~aji/3min/
3分間でネットワークに関する言葉をわかりやすく説明していただいている為、隙間時間を利用してよく見てました。
特徴として、博士とネット君が会話ベースでネットワークに関する内容を説明してくれています。
ネットワークエンジニアとして
こちらも言わずと知れた超有名サイトです。
おそらくネットワークエンジニアで、本サイトを見たことが無い人はいないくらい有名なサイトです。
技術解説の他、コンフィグ例も併せて解説していただいているので、CCNAのシミュレーション問題対策に役に立ちました。
Ping-t
CCNAの他、CCNPやAWS等のベンダ資格の学習サイトです。
CCNAの範囲であれば無料で利用することができます。
当時は通勤/帰宅途中の電車の中で問題を解いていました。
回答時に1問1問解説が表示されるため、間違った問題や、回答に自信が無かった問題は画面をスクショして見返してました。
学習方法について
おすすめの学習方法
私は学生時代から勉強をするのが得意ではなかったため、とにかく毎日1分でも勉強する癖をつけることを心掛けました。
※なんか初歩的な話ですいません。。。
その為に特に意識して実践したことをまとめました。
- 毎日決まった時間に勉強する
- まずは大枠から理解する
- 問題集は受験日から逆算して2週間前から解き始める
ひとつずつ説明します。
毎日決まった時間に勉強する
はじめに意識したことは、勉強する癖をつけるために勉強する時間を確保することから始めました。
どうしても仕事をしつつ自己学習をするとなると、急な残業やその日の体力や気力によってパフォーマンスが落ちやすくなるため、主に夜と比べ比較的元気な通勤時間から始業までの朝の時間を学習時間にしました。
とにかく自分の中で強制的に勉強する時間を設けることで、勉強する癖を無理やりつけました。
まずは大枠から理解する
次に意識したことは、大枠から理解するです。
私がCCNAの勉強を始めた当時は、ネットワークに関する内容知識は全くなく、OSI参照モデルやTCP/IPなどの内容は全くわかりませんでした。
そのレベルから学習を始めたわけですが、覚えなければならない単語や内容も多いことでモチベーションが下がることを避けたかったので、1回で完璧に内容を理解しようとせずに、大枠や概要を6割くらい理解できるようにすることから始めました。
例えば、OSI参照モデルであれば、まず初めに各レイヤーごとのプロトコルと概要を抑え、次に代表的な装置や利用例を抑えていきました。
大枠からより細かい情報を関連付けて学習することを意識していました。
主に3分間ネットワークのサイトを見たり、『1週間でCCNAの基礎が学べる本』を読み進め、わからない単語や理解度が怪しい内容については、別途ノートにメモしてました。
また、CCNA受験時はネットワークエンジニアとして新人だったこともあり、上司に日報を書いていたのですが
その日学習した内容を100文字程度でまとめて日報に書いて、上司にフィードバックをもらっていました。
日報でなくても、ブログやTwitter等で代用できると思うので、どのような媒体でもよいのでアウトプットをしてみると
理解度が加速度的に進むのでおすすめです。
問題集は受験日から逆算して2週間前から解き始める
CCNAの代表的な問題集としてPing-tやクラムメディア等がありますが、そういった問題集は試験の2週間前から解き始めました。
理由は”効果測定をして受験可否を判断したかった“為です。
おおよそ受験日から2週間前に問題集を解き始め、今までの理解度をチェックしました。
解き始めて1週間の間にPing-tやクラムメディアで7割くらいとれているようであれば、そのまま予定通り受験してもOKとし、7割とれていなければ受験日をリスケするようにしました。
理由として、CCNAは受験料が高く、何回も気軽に受験できる試験ではなかったため、ある程度問題が解ける=自信をつけたうえで受験できるように受験前に一つ自分自身でハードルを設けました。
やはり勉強におけるモチベーションはとても大事ですし、3か月間という絶妙な期間の中でモチベーションを落とさずに行うには、私自身は2週間前がちょうどよかったのです。
2週間前から問題を解き始め、正解する問題が多くなるにつれて達成感と万能感を感じることができ、気持ちよく試験を迎えることができました笑
※ICND1は気持ちよく合格できましたが、一回目のICND2はものの見事に出鼻をへし折られました笑
2週間前というのはあくまで目安ですので、ご自身で調整いただければと思います。
シミュレーション問題対策について
シミュレーション問題対策
最後にシミュレーション問題対策について書こうと思います。
シミュレーション問題は配点がとても高いことから、合否を分ける重要な問題ですので、しっかり対策を行う必要があります。
※現行のCCNA試験に改定された際はシミュレーション問題は出てこなかったのですが、23年9月時点で復活したとの情報がありますので、これから受験をされる方は対策をしっかり練る必要があります。
シミュレーション問題対策で一番効果的なのは、参考書に記載されている環境を実機やシミュレーターで構築してみることです。
シミュレーション問題では実機と同様にコマンドを入れて設定変更を実施したり、showコマンドでステータス確認を行う問題が出題されます。
環境を構築することで、自ずと設定変更やコマンドでのステータス確認をを実施することになりますので、環境を構築することはそのまま試験対策につながります。
実機orシミュレーター
シミュレーション問題対策用の勉強環境を準備する場合、”実機”もしくはパケットトレーサーやGNS3といった”シミュレーター”の二つの選択肢があります。
私は秋葉原の中古ショップで1812Jを4台購入して自宅で環境をしていました。金額も1万5000円くらいだったと思います。
スイッチ等で利用するSTPなどの学習は会社の検証機を借りて勉強してました。
私が実機を利用した大きな理由は、実務で実機を扱うことがあらかじめわかっていた為、試験勉強と実務対策を両方達成できると考えて実機で勉強をしておりました。
試験勉強にフォーカスするのであれば、パケットトレーサーやGNS3等で十分学習することが可能です。
よって実機を用意する必要はないかもしれませんが、業務で実機を扱う可能性が高いのであれば、実機の購入を検討してみるのも良いと思います。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございます。
最後にまとめを記載します。
- 毎日決まった時間に勉強する。勉強しない日をなるべく作らない工夫をする。
- まずは大枠から理解すること。
- モチベーションを下げないよう、時には荒く学習する。
- 学習した内容を、ブログやTwitter等でアウトプットする。
- 問題集を使って学習理解度を効果測定する。
- シミュレーション問題対策は必ず行うこと。
- 実機orシミュレーターで参考書の構成を構築してステータス確認を必ず行うこと。
本記事が、少しでも皆様の役に立つことがあればとても嬉しいです。